こんにちは、はじきゃりです!近年では美容分野など鍼灸治療が非常に身近になってきました。本日は鍼灸の治療のメリットやデメリットをご紹介していきます。鍼灸師の転職のご相談は以下のフォームからご入力下さい。
はじめに
鍼灸師の就職先は、鍼灸院や接骨院、整骨院をはじめ病院や福祉施設などの医療機関やスポーツトレーナーとして働いています。
鍼灸治療により血行の改善や免疫力の向上、生体機能の向上などの効果があるといわれています。慢性的な疾患には非常に効果があり、神経痛、リウマチ、首肩の痛み、腰痛など様々な症状に効果が認められています。以下にその他のメリットやデメリットを記載していきます。
幅広い分野で活躍できる。治療の幅や専門性が広い。
上記のような一般的な鍼灸院の治療だけでなく、スポーツの分野や女性疾患の分野でも効果があります。
スポーツ分野
スポーツの分野でも、ドーピングなどの問題がない分アスリートのケアに関わることができます。スポーツ選手の疲労回復やコンディションの調整、故障の治療などに有効です。
プロスポーツ選手やプロチームからアマチュアの選手まで全てのスポーツ選手を対象として治療と怪我の予防ができるという点で非常にやりがのある仕事です。自身のレベルが高くなれば、プロ選手の専属の鍼灸師としてプロスポーツの第一線を支えることのできる可能性もあります。
女性疾患特有の悩みを改善・サポートできる
鍼灸治療は以下のように多くの女性特有の悩みを改善することができます。女性の中には実際に鍼治療で具合が良くなって良さを知った上で鍼灸師になる方もいます。女性が多く、多くの女性鍼灸師が活躍しています。
美容への効果
鍼は表皮から真皮へ刺し入れた際に肌の細胞が組織が壊されたと認識し、白血球を集め壊れた組織の修復に動きます。さらに皮膚の保護のための成分が生成され新陳代謝が活発になります。また血行が良くなり顔のむくみやしみ、くすみなどの改善が期待できます。
不妊治療への効果
晩婚化が進み現在10組に1組程度は不妊症といわれるような状況になっています。妊娠には、排卵、受精など10ほどの多くの過程があり、自律神経が深く関わっています。
鍼灸での治療により、腰やお尻など骨盤の血流が良くなり、また自律神経の乱れも改善され不妊症などに効果があるといわれています。また月経痛に関してはツボを刺激によりホルモンバランスを正常化する働きがあります。
産前のケア
妊娠中にはホルモンのバランスが崩れ、つわりやめまい、むくみ、腰痛、肩こりなどの症状に悩まされます。またそれらの症状から非常にストレスフルになりがちです。鍼灸治療によって筋肉の緊張が緩和されたり、自立神経の乱れが改善し、めまいや頭痛なども改善すると考えられています。
逆子のケア
逆子の原因として、手足内臓の冷えや筋肉の緊張などがあるといわれています。鍼灸治療で冷えの改善や内臓疲労を改善することで安産の可能性が高くなると考えられています。
出産後のケア
出産後はホルモンバランスの乱れや出産の影響で骨盤の関節が不安定になり、筋肉や関節に痛みが出てきます。産後の骨盤矯正のケアで骨盤を安定させることで、痛みや体型の崩れなどの産後特有の悩みを改善します。
その他(国家資格としての信頼や開業の権利)
柔道整復師と同様に国家資格として認められており、信頼性のある資格です。また医師の同意があれば保険適応の治療も可能で、自費治療と両方の対応が可能です。
また、開業権がありスキルや能力があれば開業することが可能です。男性はもちろん女性が手に職をつけバリバリと働けるという部分で非常に魅力的な仕事です。
デメリット
医療事故など精神的な負担やプレッシャーがある
鍼灸師の使う鍼は非常に細いですが、数cm程度深く刺していきます。基本的には経穴(ツボ)に刺して治療しますが、上半身の中でも胸や背中などは皮膚の奥側に肺があり、奥深く刺した鍼が肺に届いてしまうと医療事故になります。
肺に穴が空き、空気が漏れ、気胸になってしまいます。そうなってしまった場合は鍼灸院のみでは治療できず、病院の呼吸器科等で治療が必要なる可能性もあります。
また鍼を深く刺してしまうことによって、神経に近付き、神経を損傷させてしますような可能性もあります。そうすると麻痺が起こり、上手く動かせないようになることがあります。
ある程度の経験があればそういった事故はほとんど起こりませんが、鍼を使う以上は事故の可能性はゼロではありません。そのようなミスをしないように通常から気を付けて施術をする必要があるため精神的な負担があります。
医師の同意書や保険の請求が複雑
鍼灸の治療を保険適応で行う場合は、医師の同意書が必要となります。また医師が治療を行って効果が不十分だった場合のみと限定されています。
患者は近くの鍼灸院で保険で鍼を受けたいという希望があったり、鍼灸院としても同意書をすぐに取ってくることを促すこともあります。ただ、医師はなかなかスムーズに同意書を書いてくれない場合があり、患者からのクレームに繋がることもあります。
医師としてもきっちりと患者を診て治療した上で必要な際に同意書を記載するため、初診でいきなり同意書を書いて欲しいという希望に対して答えられないケースもあります。
また同じ疾患での医療と鍼灸の保険適応の併用は不可なっており、医療機関での治療が優先されるため、鍼灸院では保険が使えません。上記はあくまで一例ですが、保険の請求に関してはややこしく複雑な部分があり特に開業する鍼灸師にとってはストレスになるポイントでしょう。
さいごに
本日は鍼灸の治療のメリットやデメリットを紹介しました。弊社では、鍼灸師の方の就職や転職相談に随時対応しております。興味のある方は是非以下のフォームからお気軽にご入力下さい。