鍼灸師とは?鍼師、灸師の仕事内容について。

就職の基礎知識

こんにちは、はじきゃりです!本日は鍼師、灸師のそれぞれの仕事内容についてご紹介していきます。

鍼灸師とは

鍼灸師とははりやきゅうを使って体の不調を改善したり治療する仕事です。はりやきゅうで体のツボを刺激し、本来の治癒能力を高めていくものです。

実際には鍼灸師という資格はなく、はり師・きゅう師という異なった2つの国家資格があります。両方の治療を扱っている施設がほとんどで、かつ両方の資格を取得して勤務する方が多いため鍼灸師とまとめて呼ばれることが多いです。

また整骨院等で鍼や灸を用いた施術をしている院も多く、柔道整復師とはり師、きゅう師を取得してより幅広い業務をすることが可能です。

鍼灸師の仕事内容

鍼灸師の仕事内容を、鍼師と灸師に分けてご紹介します。

鍼師の仕事内容

鍼師は長さ約5cm程度、太さ0.1mm~0.3mmの極細の針を用いて、ツボに刺し刺激を与えます。よく病院で使用される注射用の針は大体太さが3倍程度大きいため、イメージしているような針とは違い非常に細いです。

刺激により、血行の促進や痛みやコリなどの症状の改善などの効果が期待できます。

鍼は基本的には滅菌された使い捨て(ディスポーザブル)の鍼を使用します。滅菌されたものが封をされて納入され、個々の患者の使用後に捨てられるため使い回しせず感染のリスクなども低くなっています。

また、鍼を使用する前後には必ず患部をアルコール等で消毒し、こちらも感染の対策がされています。

近年ではほとんどがディスポーザルの鍼を使用していますが、院によっては使い捨てではなく、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)で滅菌した鍼を使用することがあります。

B型肝炎や、C型肝炎、HIVなどの病気は、注射針の使い回しで感染するリスクはありますが、鍼灸院で使用する鍼はディスポーザブルが主流でまた菌や組織を傷つけたり血管に刺すわけではないので出血しません。なので、そういった病気に感染することなく安全な施術であると考えられています。

灸師の仕事内容

灸師はもぐさ(ヨモギの葉で作ったもの)に火をつけ、経穴に熱刺激を与えることで、血行の促進や免疫力の向上を促します。

また灸師は、脈診という患者の手首の脈を診る方法や、望診という患者の顔や表情などの状態を見る方法などを用いて治療していきます。

お灸は傷が残る有痕灸と傷や跡が残らない無痕灸があります。現在は、無痕灸が主流ですがイボやウオノメなど直接お灸をすえた方が効果が高い場合に有痕灸が使用されることがあります。

お灸というと熱いイメージがありますが、台座または筒状の空間を作り台座とするせんねん灸や、灸熱緩和紙を用いて熱を緩和し、灸痕を少なくしたりと心地よい温かさで気持ちよくリラックスできる治療法がお灸です。

保険の適応について

鍼灸院は基本的には保険適応の治療をする場合は医師の同意書が必要となります。

また適応可能な疾患は神経痛、リウマチ、頚腕症候群(首・肩・腕の痛みなど)、五十肩(肩の関節の痛み)、腰痛、頸椎捻挫後遺症などになります。

基本的には一般的な慢性疾患に関しては該当しているため、同意書があれば保険適応の治療が受けれるでしょう。また医師による適当な治療手段がない場合のみに限られるため、医療機関との併用での施術は認められません。

また最初に医師の同意書が必要なだけでなく定期的に必要となる点もおさえておきましょう。

資格の取得に関して

鍼師、灸師ともに国家資格として認められている資格となります。専門学校や大学など養成施設として認可された場所で3年以上の学んだ後に国家試験に合格する必要があります。

さいごに

本日は鍼師、灸師のそれぞれの仕事内容についてご紹介しました。弊社では鍼灸師の方々の転職の相談から、些細な仕事の相談まで対応しております。就職先に悩んでいる方は以下のフォームからお問い合わせ下さい。

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