こんにちは!はじきゃりです。
本日は柔道整復師の業界についてデータをもとにご紹介していきます。
柔道整復師の数
柔道整復師の数ですが、こちら厚生労働省の衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況によると平成24年から毎年約5000人程度増加しており、平成30年時点で約73000人存在しているといわれています。
平成24年 | 平成26年 | 平成28年 | 平成30年 | |
柔道整復師数 | 58573 | 63873 | 68120 | 73017 |

施術所数
施術所数に関しても年間約3千軒程度増加しており、現在では約5万軒存在しています。参考としてコンビニは約5万5千軒程度、歯科医院は約6万8千軒程度となり、非常に多く存在していることが分かります。
平成24年 | 平成26年 | 平成28年 | 平成30年 | |
柔道整復の施術所数 | 42431 | 45572 | 48024 | 50077 |

そしてポイントとしては競合は柔道整復師の業界だけではありません。鍼灸院や、保険適用外のマッサージ店、整体院、カイロプラクティック院などもライバルになってきます。そういった施設も含めるとさらに多くなります。立地の良い場所にはすでに他の会社が進出しているケースもあります。
開業のしやすさから、施術所数は年々増えているもののその分競争が激しくなっており、開業すれば誰でも儲かるというわけではないことを理解しておきましょう。
高齢化に伴い、日本の社会保障費用も増大しております。将来的に、柔道整復師の保険請求に関しては規制や変化が加わり、施術所にとってマイナスになるような可能性もあります。
常に業界の動きを感じ取り、少しでもリスクを少なくしたり、早めに利益を出すことが重要です。
国家試験の合格率
上記のような状況もあり、国家試験の合格率は年々下がっており、平成10年代は約75%、20年代前半は70~75%、20年代後半は60~65%程度の合格率となっています。
平成24年 | 平成26年 | 平成28年 | 平成30年 | |
受験者 | 6503 | 6858 | 6727 | 6164 |
合格者 | 4438 | 4503 | 4274 | 4054 |
国家試験合格率 | 68.2% | 65.7% | 63.5% | 65.8% |

また新卒と既卒では合格率が非常に異なり、既卒になると15~20%前後とかなり厳しくなります。
これから柔道整復師を目指す学生にとっては、とにかく新卒でストレートで合格することが重要です。
特に専門学校の3年生になれば実習や就職活動、試験、そして国家試験と非常に忙しくなります。自分の中でスケジュールを上手く調整し、まずは国会試験に合格することを最優先に計画を立てて行動していきましょう。
また学校によっても大きく合格率に差があります。国会試験の合格率によって、翌年度以降の新入生の数に影響があるため、成績に応じて厳しく留年がある学校もあります。
留年のよって余計に学費がかかってくるため、ストレートで卒業し国家試験に合格できるように1年次から意識しておきましょう。
人口10万人に対する柔道整復師の数
こちら人口10万人に対する柔道整復師の数のグラフとなっています。

平均50.3名に対して地域差が著しくなっています。
一番数が多いのが大阪で99.4人となっており競争が激しいエリアであることが予想されます。一方で鳥取や島根など人口に対して柔道整復師の数が少ないことが分かります。
大阪や東京など都心部には人が集まりやすく柔道整復師の数が多くなっているため求人が豊富ですが、新規で開業する場合は競合の店舗も多いためしっかりと市場調査をした上で開業することが必要です。
資格を取って手に職をつけられる仕事
上記のような数字を見てきました。数字だけを見ると数の増加と共に競争が激しくなっていることが分かります。
ただ、資格を取得しスキルを積み、技術があれば転職や開業などが可能な資格となります。手に職をつければ仕事がなくて困るという可能性は低くなります。
また、接骨院だけでなく、介護関連の施設や高齢者向け施設等で機能訓練指導員として働くなど役割は今後も多岐に渡っていくことが予想されます。施術のスキル、コミュニケーション能力、経営に関するスキルなど必要とされるスキルをつけて生き残れる柔道整復師を目指しましょう。
さいごに
本日は柔道整復師の業界についてを紹介しました。
上記のような内容をふまえて、「なぜ柔道整復師になりたいのか」などを良く考えて上で行動しましょう。
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